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SF、冒険小説、戦記、時代小説などなど

極秘偵察

「極秘偵察」 ドルトン・フュアリー 早川書房

〈あらすじ〉
米陸軍特殊部隊デルタ・フォース少佐のコルトは作戦行動中に致命的なミスを犯し、親友のT・Jたちを失った。彼は陸軍から追放され、酒に溺れた。が、ある日デルタの司令官から極秘任務を依頼される。T・Jたちがパキスタンで監禁されているとの情報が入ったが、救出作戦を実行するために生存を確認してほしいというのだ。コルトは受諾し、過酷な訓練を受けて出発する!デルタ・フォースの元指揮官が描く傑作冒険小説。

舞台はパキスタンの連邦直轄部族地域。パキスタンの法よりもパシュトゥーンワリと呼ばれる古来から伝わる法の元にある地域での話。フェアリーの描き方がうまいのか、読んでいると乾燥した空気に包まれた埃っぽい街の片隅にいるような感じがしていた。こうした小説にありがちな長々とした武器の説明などもなく、簡潔で読みやすい。展開も無理がなく、最後までいっきに読めた。

コルトを中心に話しが進んでゆくが、どことなくダイハードと重なる感じがしていた。主人公コルト・レイナーは臨機応変というか、型からはみ出すタイプといったらよいだろうか。この性格が災いして、ミスによりハンター29の仲間を失い、部隊をやめて酒に溺れる。一方で、全滅したと思われていた親友たちの生存が確認。彼らは連邦直轄部族地域内に軟禁されており、軍隊に所属していない民間の警備会社の社員になっている元軍人、いわば戦闘のプロによる潜入偵察をする必要が出てくる。そして、それがコルトだった。元部下からの厳しい訓練を経て、HAHO降下により、軟禁の証拠集め。そこでT・Jたちに会い、秘密工作員アムリキの計画に気づく‥。

敵役のアル・アムリキは、なかなか頭がよい。当初の作戦はコルト・レイナーとボブ、そしてジャマルらによって失敗するが、奇想天外の方法で脱出。「今度こそ失敗は許されない。インシャラー」。指導者アウリキの言葉を受けて工作員アムリキは旅立つ。次の舞台はアメリカのようだ。次回作が楽しみだ。




満足度★★★★★ 
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〈用語集〉


パキスタンの連邦直轄部族地域に在るダッラ村では、旋盤などの簡単な工作機械しか持たない「村の鍛冶屋」のような工房で製造されているが、正規品と異なる材質の鋼材を用い熱処理・表面処理も不充分なため耐久性に難があり、連射で銃身が加熱すると溶けはじめてしまう水準の製品である。(Wikipedia「AK-47 模造品の氾濫」より)

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(カイバル峠)


2001年、H&K社がイギリス軍のL85A1の近代改修を請け負った際の実績を評価し、アメリカ陸軍もM4カービンの改修をH&K社に依頼した。

M4カービンはM16自動小銃の特性を引き継いだ優秀な自動火器ではあったものの、「光学照準器を始めとする様々なオプション装備に十分に対応していない」「過酷な使用状況での信頼性に問題がある」との不満も多かったためである。特に、特殊部隊用途としては将兵の評価は必ずしも高くなく、それらの部隊ではM4以外の様々なAR-15系列の自動小銃を「試験用途」の名目で使用している状況でもあり、装備の統一が求められていることも、M4の改修型が求められた要因であった。

これに加え、H&K社ではアメリカ軍次期制式アサルトライフルとして同社のG36を基にしたXM8を提案しており、M4カービン改修型の開発と納入にはXM8の本格導入までの暫定装備としての位置を念頭に置いていた。「M16/M4と操作は基本的に同じであるため新たな銃器教育体系の必要がなく、性能面ではXM8と同等である」という存在を用意することで、制式小銃をXM8に切り替える際の“ストップギャップ(stop-gap:「穴埋め」「中繋ぎ」の意)”として、XM8と併せて大規模な導入が見込める、と考えていたためである。

これらの事情を踏まえ、アメリカ陸軍特殊部隊“デルタフォース”の元隊員である、ラリー・ヴィッカーズ(Larry・Vickers)を監修に迎え、2002年よりアメリカ特殊作戦軍(USSOCOM)と共同で“エンハンスド・カービン(Enhanced Carbin:“Enhanced”とは「強化」「改良」の意)”計画の一つとして開発が進められた。(Wikipedia 「H&K HK-416 開発」より)

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MQ-9 リーパー(Reaper:英語で刈り取るもの、死神[1]などの意)はジェネラル・アトミックス社製の軍用無人航空機。

長い航続距離と高い監視能力および攻撃能力を持つハンターキラー無人機であり、原型となったMQ-1 プレデターよりも機体が大型化され、性能が大幅に向上している。

2007年にはイラクアフガニスタンへの実戦配備が開始され、同年アフガニスタンヘルファイアによる攻撃を行い敵の殺傷に成功している。(Wikipedia MQ-9 リーパー より)

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(MQ-9)